とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

学習基礎講座.4 「学習の効率化」 全教科共通編 

 本日から、学習の効率化という題目で講義を始めていきます。半年ほど前の学習支援講義の学習方法論では取り扱うほどでもないだろうと思っていた内容をアップする予定です。しかしながら、今回書く内容だけでは、十分でないところが出てくるかもしれません。時間があれば、過去の学習方法論の講義も参照してください。下に貼り付けておきます。

 

toarurikei.hatenablog.com

  では、今回の話をしていきましょう。

 本トピックは「効率化」の内容ですが、皆さんは「効率」とはどのようなものだと考えているでしょうか?より分かりやすく質問をするなら、無駄を削ることのみを効率化と思っていませんか?私の経験上、無駄な内容を削ろうとして、有用な内容をテストに直接聞かれないという理由で、理解のチップをどぶに捨ててしまう人が多数いると感じています。

 私が話す「効率化」とは、どの参考書をやるべきとか、どの内容に重点を置けとか、どの内容はいらないから切ってしまえとか、そういった内容ではなく、日々の中で、今までと同じ(ように見える)生活でも、どのように学習の効率を上げていくのかについて話していくことになるでしょう。(ただし、こういう順番で勉強すると習得しやすいということが、理論上、また、統計上明らかな場合、どの内容に重点を置けに似た内容が含まれる可能性はある)

 一番我々が学習している場所はどこでしょう。・・・家?塾?いえいえ、もっと学習している場所があるでしょう。平日は毎日5時間以上勉強している。そう、学校ですね。驚くべきことに、中学生でも5時間、高校生だと6時間+αも学校の授業という形で勉強しているのですよ。すごいですよね。よくもまあこれだけの時間毎日勉強して、それにプラスして宿題もやって、6年間も生きていくわけですよ。ええ。(勿論体育や音楽などもありますが・・・)そう考えてみると、家で1時間勉強時間を増やすより、学校の学習を真面目に受けて、吸収効率を上げていた方が非常にお得ではないですか

 では、どうやって吸収効率を上げていくのか。それは、以下の3点が有用であることを身をもって体感しています。

  1. 授業の始まる前に教科書をさらっと読んで、同内容のワークのページをみる
  2. 先生の話で重要な点を頭の中で(できればつぶやいて)繰り返して記憶しようと心掛ける。 
  3. 授業が終了後、どんな内容で、何が重要であったかをノート、教科書を見ずに思い浮かべたあと、内容を確認する

1についての説明:分かる必要性はないので、教科書をさらっと読むのは1分でいいです。どのような問題を解けるようにならなくてはいけないのかを確認しておくだけで、学習効率は非常に良くなります。思考なら1問ぐらい、記憶なら10問ぐらい休み時間に解いてみてもいいかもしれないですね。

2についての説明:これが効率化でいちばん押している内容です。聞くだけでは10%程度しか頭に残らないらしいので、まずは、能動的に覚えようと努力することが大切です。あわせて、裏紙を用意して書いてみるというのもいいでしょう。

3についての説明:要約というアウトプットをすることは、記憶の定着を図るとともに、重要な点を押さえているのかを確認する術になります。これを行わないとただボーッと授業を受けて終わってしまっていても、自分がしっかり授業を受けたのか、それとも、実は授業に集中できてなかったのかが分かります。

 

といったところです。

 「効率化」とは、冗長な学習を圧縮するため、実は非常に大変な作業です。私は登下校中にも頭では計算練習をしたり、英単語の復習をしたり、授業の内容をブツブツつぶやいていたりしました。(高校2年になってからは、記憶術の場所法というのを知ったので、それも取り入れながら学習していました)日々の学習時間が短い人というのは、えてして他の人より努力していることが多いのです。ぜひ、「学習の長さ」ではなく「学習の質」を向上させることを目指しましょう。(勿論、ある程度の長さは必要であろう。目標にもよるが、学校の授業も含め、平均一日4時間は学習した方がいいと言っておきたい)