修士の諸々も終了し、無事Master Degreeを手に入れたとある理系です。
どうせ少し時間ができたので、有名どころの資格を取ろうと思い立ち、簿記2級を目指しました。多くの方が合格体験記を書いているため目新しいことは何もないかもしれませんが、一応学生という身分で取得した最後の資格になると思います。
結果
筆者スペック
・2流大学の理系大学院生
・日商簿記3級取得
・応用情報技術者取得(先入れ先出し法・損益分岐点などの計算は身についている)
・平易な本は一度読めば8割は暗唱できるレベルで記憶できる
時は2021年まで遡ります。
ほぼ勉強せずに臨んだ簿記3級。実際分からないことだらけでした。その時には決算仕訳と日々の仕訳の差も理解しておらず、それっぽく計算するのみでなぜか合格を勝ち取りました。
それから2級のテキストを購入し、勉強することを決意し、10時間の勉強後、院試対策が必要になり、その後は研究研究研究研究研究研究となっていたため、テキスト+問題集は(比喩的な意味で)埃をかぶってしまいました。今回はそれを掘り起こして使いました。
テキスト:
スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記
問題集:
合格するための本試験問題集 日商簿記2級 2021年AW
https://www.amazon.co.jp/dp/4813288510
あてるTAC予想問題集 2023年 9~12月 (新規購入)
https://www.amazon.co.jp/dp/4300103690
学習時間
前学習時間10時間
テキスト学習(商業簿記)25時間
テキスト学習(工業簿記)10時間
問題集 50時間
計 95時間
詳細:
テキスト学習で一周終えた後、テストの作戦を考えました。
簿記2級の合格得点は70/100です。
配点は商業簿記60点、工業簿記40点です。
以下は設定した目標時間と目標得点です。
第1問 10分 16/20
第2問 20分(複雑な連結の場合40分) 20/20 (複雑な連結の場合 10/20)
第3問 20分 14/20
第4問 15分 28/28
第5問 5分 12/12
工業簿記は仕訳の種類が少なく、また第4問(2)および第5問は名称等から推測可能な単純な計算問題であるため、どのような論点が出てもほぼ満点が取れる状態にはできるだろうと推測しました。しかしながら、材料や工程が2つ以上の等級別総合原価計算などといっためんどくさい計算+差異計算が含まれる月次損益計算書の作成等の組み合わせによっては45分以上かかることもあるため、それなりに問題形式になれることが重要でした。
商業簿記は仕訳に関しては一度通してテキスト学習して理解したのちに、問題集を解き、間違った問題は「あてる」の仕訳60のうちのどれに当たるのかを印をつけました。何度も間違うものはテキストで確認しました。決算はほとんど同じ論点しか問われないので、12回繰り返せば十分理解できます。一方で、第2問は連結会計とそうでない場合に大きく分かれます。そうでない場合は当たり前の内容を当たり前に行うことで計算できます。一方で、連結修正(しかも2~3年目であり、非支配株主持分あり)である場合、スタートの修正仕訳を推測するまでに時間がかかり、ここで少しでも間違えてしまう場合、半分以上に関して点数がもらえなくなってしまうかもしれない恐ろしい内容です。
作戦は第2問を除いた80点中70点近くの点数を取ることで、第2問が苦手なものでも十分対応できるように学習するという手法でした。本試験では非常に高い点数が取れていますが、ここの点数が0でも確かに合格できる点数をとれています。
簿記3級持ちであれば100時間程度の学習時間で合格できるため、割と簡単だったように思えます。
次はもう申し込んでいるネットワークスペシャリストに関して勉強していこうと考えています。