とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

講義.12 その他の雑則 効率的な学習方法

 さて、みなさんこんにちは。本日の内容は効率的な学習方法という題で、どのように学んでいくべきかという大きな内容を扱います。学習の効率化を図るうえで大切なことをまとめていきますが、本当に雑則であるので、記憶が難しいと思います。必要と感じたら、なにかに書き留めたりして、何度も見れるようにしておきましょう。

 先にキーワード一覧を示しておきましょう。

  1. 筆者からの説明は一番大事
  2. 信じるな、疑うな、確かめろ
  3. 全ての学習は日常のために
  4. 「テキトーなあたし」と「厳格な私」
  5. 原則と例外
  6. 学習時間1:3の原則
  7. どうしても時間がないときは範囲でなく、教科を絞れ
  8. 知識の二重塗り
  9. 目次学習法
  10. 52-17の原則

 分かるものは飛ばしてもらっても構いませんが、できるだけ説明文を読んで実践していただきましょう。

1.についての説明・・・参考書等を選ぶためにはどこを見るべきでしょうか。内容?目次?いえ、「初めに」と称される筆者からの言葉を読むべきです。これというのは、そこには必ず、どのような人がどのような目的でどのように使うことによってなにが身につけられるかが書かれているからです。どんな名著であっても、目的が合致していない、ランクが釣り合わないなどといったことがおきてしまう可能性があります。そして、これがが一番大事なのですが、筆者が考える最適な使い方「どのように使うことによって」身につけられるかを知ることができ、その書籍の使い方が格段に変わると言っても過言ではないでしょう。また、ほかの学習にも影響を与えます。例えば森沢洋介先生の名著、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」ではどのようにして「わかっている」を「できる」にするか、ということについて多数の紙面を割いて説明しておられます。勿論、それはこの本の使い方に当たるところですが、難解なものを暗記しようとせず、簡単なものをくるくる使いこなすことによって定着させていく話や、セグメント分割(覚える範囲を決めて、一定期間そこを何度も繰り返す学習方法)は他分野に対して役に立つ内容(前者は思考教科、後者は記憶教科に非常に効果あり)が含まれていて、非常に役に立ちます。自分の考えを広げるためにも、今まで買った参考書の「初めに」をまず読んでみてください。

2.についての説明・・・これは「ヨガの原則」として知られている内容になりますが、学習方法についても同じことが言えます。この情報過多社会において、何事も全て鵜呑みにしていては、情報に踊らされるだけになってしまいます。しかしながら、学習を進めるうえで、「でも」「だって」といってしまうのは、有用な情報すらも逃してしまいがちです。まずは、試してみて確かめてください。巨人の肩の上に立つということわざがありますが、先駆者たちの知識を無駄にせず有効活用することは非常に大きなアドバンテージになります。

3.についての説明・・・何のために勉強しているのか。これは、塾の生徒からよく聞かれる内容です。私は、大抵、高校生相手には「大人になって、知りたいことが出てきたときに、それを理解するための最低知識を手に入れておくため」、中学生相手には、「世の中の話を理解できる最低知識を得るため」と言っています。実際、私自身(まだ大学生ですが)、多くの情報を学んでいてよかったと思える拍子があります。例えば、商品販売数のグラフを作成するときには、売れている商品に合わせると売れていない商品の差が分かりにくくなるため、logを用いてグラフを作成したり金利の変動を考えるときには微分を用いたりします。法律用語や経済用語の語源の多くは古典的な話から来ているため、古典の勉強も十分役に立っていると言えるでしょう。英語、国語は言わずもがなであるし、社会、理科も根底知識として知っているだけで、ニュースを楽しく見ることができるし、料理で失敗する確率も減ってくるでしょう。はっきり言って、無駄な学習はないのです。そもそも、明治以降から学習範囲が変更、洗練されていって、教科を切り捨てながら来ているにもかかわらず、必要でない内容があるわけがない。勿論、時代の流れによって、より必要な内容が教科外にあるかもしれないけれども、今やっている教科が不要になるわけではないでしょう。日常生活でどのように関係しているのかを一度調べてみるといいんじゃないかな?

4.についての説明・・・いきなりフランクな題ですが、これは私の恩師からの言葉になります。「学習には、全体を俯瞰する力と、厳密に理解する力の両方が必要だ。しかしながら、我々教師は厳密に理解する力をテストし、成績に反映する。そのため、君たちの中には、全ての学習は厳密でなくてはならないという「厳格な私」を形成してしまっているだろう。一方で、世の中に出たら何が必要だ?一字一句間違えずに古文漢文を暗唱することか?いや、違う。大まかな内容を知ることによって物事を理解する、言ってみれば「テキトーなあたし」が重要である。」これに私の意見を加えるとすれば、「厳格な私」だけでは木を見て森を見ず。木が何科の植物なのかを考えることに夢中で、道に迷って出られなくなってしまっては無意味です。まずは、森を理解した後に、中に入ることによって、木を見ても迷わなくなります。何が言いたいかというと、とりあえず、「こんなこと言ってるんだな~、こんなことがあるんだな~、よくわからないけど(笑)」と流し読みして、ワークのA問題とかチェックとかをそれを使って解いてみる、教科書見ながら埋めてみる。その後、見なくてもできるか、もう一度確認。次の章に進む。などといった内容をその分野の授業が行われる前に行ってみてください。授業で木の話をしている中、森のどこにいるのかわかるようになってきます。しかも、分からないところを授業中聞けばいいだけだから、その他の時間に内職を(ゴニョゴニョ)。

5.についての説明・・・物事を理解するには、原則を定めることが非常に楽です。例えば、自動詞・他動詞判別法として、「原則・何をと聞き返して成り立つなら他動詞、それ以外自動詞」とするだけで、70%の確率でもとまる。「discuss議論する」は「何を?」と聞けば、議題を教えてくれます。よって他動詞。runはどうでしょう?「走る」なら「何を?」と聞いたら、?となりますよね。しかし「経営する」なら「何を?」ときいて「お花屋さん(カワイイー(棒読み))」と答えが返ってくるかもしれません。自分でも何個か確かめてみてください。きっと7割は当たっています。成り立たないものを考えてみると例えば、talkは自動詞だぞ、speakは同じ意味で自動詞と他動詞あるぞ、enterはどうした。といったところです。そこで例外として、「例外・言わなくてすませたい内容があるときは自動詞になる」「例外・前置詞的に状態が一つに決まるような動詞は他動詞にしてよい」を加えると、talkは「誰と話したか」が重要な場合と、「何を話したか」が重要な場合があり、どちらかを言うのが面倒になってくるから、自動詞にしてしまい、with, about, onといったような前置詞を付けるわけですね。speakも誰と話したか、何語を話したかによって変わります。しかし、何語を話したかは前置詞がつけられないため(そんな前置詞がない)その場合は他動詞として扱うよと。enterはその後の状況がinしかないから、前置詞がいらず、他動詞と。この例外二つで85%は分析できるでしょう。残りの15%を覚えればいいということになるわけですね。このように、原則を定めて、例外、例外の例外を作っていくことによって、記憶する内容を減らしていくことが大切です。この方法はパンデクテン方式と似たような使い方(例外は原則を破る)で読んでいけば問題なし!

6.についての説明・・・1:3すべきなのは何の時間でしょう?正解は、新知識学習の時間:復習の時間です。すなわち、1時間のうち45分は復習に使いましょうということです。これは、私の講義を受けてきていれば分かると思いますが、復習が重要だよと、ワークをやるうえでは、セグメント分割して、覚えようとすることが大事であるよということです。

7.についての説明・・・「入試までもうすぐだ、テストまでもうすぐだ」というときに、まだまだ内容が身についていないような場合どのようにすればよいかということに対する一つの解です。はっきり言って、全教科40点から全教科50点よりも一教科80点その他そのまま40点の方が簡単ですし、長期的に見ても記憶に残りやすくなります。全教科を上げるためには、全教科に勿論時間を割かなくてはなりませんし、そうすると、覚える回数まで繰り返されなかったり、復習タイミングでも前回の内容を忘れてしまい、先に進めなかったりとなり、結果として、何の教科もステイな可能性が高いわけですね。一教科に絞れば、その内容をしっかりと繰り返すことによって、完璧に近くなります。全く理解できないものでなければ、続けることによってできるようになりますし、次回からは、授業+ワークのみで学習が完成するようになる可能性も高いです。

8.についての説明・・・これは今までの話から当たり前ですが、授業を受けている最中に新しい単語が出てきたら、そのタイミングでさっと頭の中で二回、その単語とどんな内容なのかを唱える。先生の説明を頭の中で唱えるといった、授業で出てきたものをその場で覚えようとする姿勢が必要です。

9.についての説明・・・「テキトーなあたし」的学習方法ですが、目次を見て何を習ったかを説明するという学習方法です。さらっと全体を俯瞰することができるので、どこを復習すべきかが分かります。

10.についての説明・・・52-17の法則は作業効率の法則ですが、学習についても言えます。私は集中時間が30分しか持たないためテスト中でも5分休みを取っていました。それでもセンター試験は見直しに数学、英語、国語では20分、化学・物理は40分程度見直しにつかえていました。実際、根詰めすぎる人が多いので、学習を楽しんでしまいましょう!!というメッセージです。

 以上です。いかがでしょうか。「効率の良い」というのは楽ではなく、いつも以上に集中し、必死に洗練したその結果となります。十分な能力を身につけるために努力を続けましょう!!

 実はこれで講義を終了する予定です。これからは、高校生に向けての問題を作ったり、参考書をオススメしたり、本当に世の中に対する個人的な見解を書いていくことになるでしょう。少々短くなりましたがこれで、学習方法講義を終了します。疑問点があればコメントをくれたら、対応するかもしれません。(しないかもしれません)ご清聴ありがとうございました?