とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

学習基礎講座.1 学習の基本「ワークの使い方」

 皆さんこんにちは。とある理系です。

 少し前に学習支援講義を書いていたのですが、塾講師をしていて、それ以前の問題という人が非常に多いことを痛烈に知らしめられたので、より丁寧に書いていきたいと思います。

 何が痛烈に知らしめられたのかというと、「ワークの使い方」「気持ちの切り替え方」、そして、「学習計画の立て方」が当たり前のことなのにできていない中学生が多く、また、高校生でもできない人がちらほらいるということです。今回は題材にもあるように「ワークの使い方」について説明していていきます。

 ある問題を出しましょう。「Aさんは、夏休みのワークは早めに終わらせるタイプです。時間の効率化をするために、問題をすべて解き終えてから丸付けをしていきます。わからない問題はそのタイミングで赤ペンで直しました。その後、一週間は学習をせず、休みを満喫して夏休みを終えました。Aさんの成績は五教科350ぐらいで、部活動は昼練のみの週5,6回の運動部です。成績を上げるために、一番アドバイスすべきことを考えなさい。」という問題です。少し考えてみましょう。

 

 

 ・・・どうでしょうか。一週間学習していないのがいけない?継続は力なり?当の本人は実際その点はわかっているでしょう。実際休みは結構重要です。勉強しない日が続くと人間勉強したくなるものなのですよ。その時に学びたいとを思ったことが進学の選択として役に立つものです。それに、(こちらのほうが重要ですが)やれというアドバイスをしたところで素直に聞きますか?私は聞きませんね(笑)。それよりも勉強の効率を上げることのほうが良いでしょう。

 では、どこを直すべきでしょうか。そうです。わからない問題の取り扱い方です。この前提条件では、完全にはアドバイスを決めることはできませんが、明らかにこの点が直さなくてはいけない点です。

 私がアドバイスするとしたら、「学習というものは記憶することが目的だから、丸付けは少なくとも当日中にはするようにしよう。そのほうが、後でまた覚えなおす手間が少なくなって、結果的に楽になるよ」または、「間違った問題のところを赤ペンで答えを書かないようにして、採点を終えた後、一周間違った問題だけ目を通して思い出せるか試してみるといいよ。」とかですかね。(一つ目は真面目属性の人で、二つ目は負けず嫌い属性の人ですね。真面目属性はアドバイスを聞いて、自分のやり方を変えることができる人が多いので、すぐに採点するように目的を説明することで促します。負けず嫌いは自分のやり方にポリシーがあることもあるので、そこまで労力がかからないような提案をして、自分ができないことを認知させ、闘志を引き出す感じですね。)

 こんなことで変わるのか?と思っている人もいるでしょう。しかしながら、実際、このAさんはこのアドバイスと塾の(大学生アルバイトである私のちょっとした)授業で、420点まで上がりました。350点取れているということは基礎ができているということなので、少しの効率化で上がりやすいのです。(残念ながら、300点ぐらいでは、根本的な原因を取り除かないとこのアドバイスだけでは上がらないのですが。)

 即ち、今回私が言いたいことは

 ワークはただのノルマではなく、自分の知識の確認・定着を促すためのものであるから、知識の定着をさせるために、自分の知識があっているかどうかしっかり知識が定着しているのかを確認すべきである

 ということです。(高校生にはプラスして、その間違った問題を間違いノートとして記入し持ち歩き、毎日見直せと言っています)