とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

補講1.学習の習得~分かるだけじゃダメ!?~

 さてさて、皆さんごきげんよう。学習について、私の中では当たり前だと思っていた内容が、当たり前で無いようだったので、それについて語っていきたいと思います。

 次の画像は私の考える学習段階になります。

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学習の到達段階

 学習というのは、理解できていない状態、言われれば理解できる状態、意識すれば使用できる状態、反射的に使いこなせる状態に分けられます。保健体育の教科書の体育分野にも似たようなことが書かれていると思いますが、意外にも、これを押さえていない人が多いようです。

 理解できていない状態とは、名前の通り、解答を見ても教科書を読んでもよくわからないし、問題も解けない状態です。多くの人はこの部分に対してアプローチをして、上の状態に持っていこうとする学習をしています。

 次に、言われれば理解できる状態です。この状態は、問題は自力では解けないけれども、解答を見ると、ああこういうことなのねと分かる状態です。多くの焦っている人は、第一フェイズから、このフェイズに持っていくことに必死になり、ここで学習が止まっているように感じます。しかしながら、それでは点数にならない知識が増え、でも、模試の後に解答を見ると、「そうだった!!」となるので、一番イライラする状態をつくり出す原因になります。

 そこから一皮むけると、意識すれば使用できる状態になります。これは、定理としてこういうものがあったな、ということを頭の中で考えながら使う状態です。この定理はこの条件とこの条件とこの条件があったときに、これとこれとこれをこのような順番に並べて・・・といったように考えた結果、答えが導けるというものです。8割が超えられる人というのは、各分野でこのランクになっている人となります。

 そして、日々これを使って考えることによって、反射的に使いこなせる状態となります。これは、もう解説入らないでしょう。

 これらの段階を例として表すなら英語や数学が一番わかりやすいですかね。下から順番に確認していきましょう。

 反射的に使いこなせる状態にあるのは、英語ならNice to meet you.やGood!などといったものは、何も考えなくても勝手に出てくるでしょう。数学でも、掛け算を「4×5は4を5回足したものだから・・・」などと考えて計算する中高生はいませんよね?ましてや、高校生にもなって「分配法則がa(b+c)=ab+acだから・・・」といちいち考えていては学力を疑ってしまいます。入試では、自分の学年の三年下までの知識はこの程度でないと、十分な学習をしてきたとは言えないでしょう。この状態にするためには、何度も何度も、簡単にできる問題を繰り返すという、あまり面白くない学習をしなくてはなりませんが、まず、当たり前のことを当たり前にこなせるようにしなくては、勝負になりません高校生は高校入試の問題、中学生は、小学生のワークを繰り返し行うことをおススメします

 意識すれば使用できる状態にあるのは、英語ならば、「There is, There areの後は不定名詞だから、the egg じゃなくて an eggでないといけないな。」とか「looking forward toのtoは不定詞を導くものじゃなくて前置詞だから、次は名詞だったな。」とかといった確認をしながら解いていける状態のことです。数学でも、中学校一年生なら、「移項するときに符号が変わる」と何度も注意しながら確認して行い、当たりを導いていたりします。この状態にするには、物事を理解して、それを気にしながら使っていくことによって生じます。入試で中心的に問われる知識に対してはこの程度で十分でしょう。しかしながら、海外に行って話をしたいと思う人がこの程度の英語力では全くダメでしょうし、理系として生きていこうとする人にとって見れば、センター試験で時間が足りないなんて言ってしまっていると、後々苦労するよ。と言いたいです。

 言われれば理解できる状態にあるのは、人によって違うかもしれませんが、今日初めて、得た知識というのは大抵これの中に入ると思います。その場で理解できても、後々、使えるかというと、そうでもなかったりします。

 言われても理解できない状態は基礎知識が足りていません。その手前にある基本知識を押さえましょう

 以上です。解答見て分かるは分かったと言いません。しっかりと問題を解けるようにしましょう

(今回の世の中への突っ込み:コレステロールゼロのサラダ油って、、、もともと、動物性の油でなければ、気にしなくてはいけないほどのコレステロールなんて含まれてないよ!!)