とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

雑談.院試合格しました。

 お久しぶりです。院試の結果も出て、本格的に研究に戻り始めたとある理系です。 

 コロナさえなければ海外の大学院に進学する予定だったのですが、コロナで枠が狭まっているのと社会情勢的に国内で済ませることにしました。

 本日は大学院への進学、および院試についてお話ししようと思います。

 

大学院進学の決定

 私のモットーは「いろいろなことを経験する」ということに尽きます。就職してからは腰を据えた学習・研究ができないと思われます。少なくとも、アカデミックな研究を体験するとこはできないでしょう。そのため、一度は研究し、論文を作成し、国際学会で発表をするという体験をしておくのも悪くないだろうと思ったからです。また、現在研究している内容は、私が担当教員に掛け合って研究を始めた内容で、一段落つくまでは自分の手で研究したいという点もあります。

 ・・・とここまではそれっぽいことを言っていますが、一番の理由といえるのは金銭面です。自画自賛ですが、私はそれなりに優秀な方ではあるので、授業料がかからず、もらえるタイプの奨学金でそれこそパートタイムをしている人の平均より少し少ないぐらいの額がもらえることが確約されているので、ちょっぴりTA等を行うだけで、一人暮らしなら十分な生活ができるレベルでやっていけます。やりたいことやって稼ぐをできるようになるわけですね。(国費の無駄遣いなんて言わないで・・・一応、やっている研究は世界最先端で、創薬から機械学習、ITセキュリティーまで広範な分野にインパクトを与えることができるものだし、36協定を結んでいても労働基準法に違反するぐらい研究に打ち込んでいますので。)

 

大学院入試

 では、実際に入試はどのようなものかという話ですね。午前中に英語の試験、化学(基礎)、化学(応用)という明らかに化学科というテストになっています。化学の基礎の方は、学部用の教科書に載っているものやその類題がメインで、化学の応用は学部用の教科書に直接言及はなされていなかったり、そもそもその分野に興味をもって調べていないと解けない問題があったりします。英語はほとんどの人が解くことができるので、化学の基礎でどれだけ落とさないか、化学の応用をいかに得点するかが大きなカギとなります。

 化学の基礎は一度授業で取り扱ったことのある内容をアウトプットすればいいだけなため、全部合わせてたった6000ページ程度ですし、理論とともに覚えきってしまえば何の問題もないです。一方、化学の応用は各分野の専門の人でも落としうる(特に有機はいろんな教科書を見てものっておらず、仕方がないため有機助教に質問しに行ったが「ごめん、わからない」といわれる問題があるぐらい)ものなので、いかに理論をこねくり回し、それっぽい解答をすることを繰り返すことによって、確率的に〇を増やしていくこと、および、いろいろな化学知識を詰め込むこと(例えば、砂鉄は酸化されているのに磁性を持つのはなぜか、磁石にくっつく金属はなぜ磁石にくっつくのか、ニホニウムはどのように生成されたか、ビスマス209が不安定核種であることはどのように測定されたか、酸化チタンはどのような応用でなぜ使われているか等(例が無機ばかりですが、それは私が有機の化学知識は教科書レベルまでしか入れなかったからです))が重要です。

 それなりにまじめに3年間講義を受けてきた人ならば、200時間(院試休みなしなら平日5時間、休日16時間で4週間、院試休みアリなら16時間で2週間)も勉強すれば院試は受かると思います。不真面目だった人も、その4倍やれば基礎から身に着けられるのでは?(根拠なし)

 

 院試は研究と比べて面白くないですが、たった200時間そこら耐えれば問題ないです。日本の大学院は国からの要請により枠ばかり作って、人材が作られていないので、大学入試ほどの難易度や倍率になっていない(なっていても、学歴ロンダを甘く見ている格下ばかりだったり)ので、まともに研究する能力があるなら、普通の学習で自動車の筆記試験なみに受かります。