とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

学習のポイント集

後輩のために作った学習のポイント50を作り終えたため,公開しておきます。参考程度にご覧ください。

私が学習を進めるうえで重視した50学習のポイント(カッコ内は自由コメント)

全教科共通

  1. 学習内容の全体像を把握しておく(適当さが必要。学習は「テキトーなあたし」と「厳格な私」

    が必要である

  2. 自分の客観的現状の定期的な確認(学習プラン作成に必要)

二の一、絶対評価の原則(偏差値や点数は現状分析とは言えない,目標を達成するために何をしたらいいのかが明確になる程度の現状確認でないと無意味)

  1. 毎回の学習における目標の明確化(「何時間勉強する」とかではなく,「この部分に関して,

    のランクの問題が解けるようになる」などといった,学習に直接的にかかわる目標をたてる。)

四、翌日復習の原則(短期記憶は2日と続かない)

五、知識コネクトの作成(新知識を記憶するためには既知との接続が必要)

五の一、理由付け(既知から未知への道を作る)

五の二、場所法(既に長期記憶のものに新たな記憶を刷り込む)

五の三、想像(インパクトのあるイメージを持つ)

五の四、ニューワールド(一日10回以上見聞きすることを一か月続けると,自身が長期記憶化される)

六、アウトプットの原則(記憶増強にはアウトプットが必要)

六の一、インプット時のアウトプット(覚えたかどうかすぐに確認)

六の二、目次学習法(教科書の目次を用いて、どのような内容でどの点が重要であったかを思い浮かべ,内容を簡単に確認する)(授業前5分等)

六の三、不適切使用法(実際に正しくはないことに対して適用する)

六の四、問題作成法(問題を自分が解くであろう難易度と同ランクなものを作成する)

七、根底知識の取得(教科書・授業以外で身につけておくべき知識は存在する。詳しくは教科別の部分でそれぞれ示す。また,学習をするうえで知っておくべき素養がある。

七の一、長いものに巻かれるべき(私のようなただの合格者からの話はどうせ母数1であるが,詳しい。先生からの話は母数は十分に多いが,授業内でさらっと出てくるから,復習が難しく,比較的曖昧な話も多い。それに比べて,NHK系列や各種書籍,Google scholarには母数1000以上の具体性の高い学習法が取り揃えられている。まずはそれを学ぶべき)

七の二、得た学習方法は一度,文句を言わず実践してみる(自分の感覚や理論よりも大抵素晴らしいものであることが多い。と思うのは私だけだろうか。)

 

教科別学習

現代文

・読み取り

八、相手の意見を最後まで聞く練習をする(現代文の能力は、相手の意見をいかに自分の意見による歪みが少ないように要約できるかがカギになる。よって、まずは日常生活で素直になることが一番早い)

九、評論形式の文章を読み慣れる(理系文系を問わない文章を読む。Blue Backs等の専門的ではないが、それぞれの道を示しているものがおすすめ。)

十、自己の回答に対して、文章の部分を示しながらそう考えた理由を自分に説明する(文章に根拠がないものはほぼ間違いであるため,思考法の練習として最適)

十一、現在で話題となっている内容にかかわる標準的な予備知識を知っておく

十一の一、テレビのニュースやワイドショーを視聴する(知識の根源は日常にあり。特にニュースは,自分の興味関心と無関係にすべてが流れるから,知識の幅が増える。)

十一の二、聞いた話を要約する(これは,最近の話題だけでなくて,ゲームでもアニメでも漫画でも,内容を思考バイアスがかからないように要約するだけで非常によい)

十二、段落や場面ごとに要約をして,その繋がりがどうなっているのかを考える。(何度も返し読みしなくて済むようになり,時間が大幅に短縮される)

・語彙

十三、単語・語彙帳を作成する(多くの人は「母語だから知っているよ」と思っているが,意外に語彙が足りていなかったりする。日常生活で使っている言語より厳格に使う必要性があるため,慣用表現や単語は逐一チェックしていったほうが良い)

十三の一、単語帳は意味を隠せるようにするか,問題形式で作る。(アウトプット確認のため)

十四、日常的に用いる(現代文はうれしいことに日常言語として使っても違和感が少ないことだ)

 

古典(苦手教科であった。参考程度に)

・古文(私の最大の敗因は敬語がしっかり身についていなかったことだ)

十五、活用はしっかりと唱え,覚える。(助動詞の活用と用法が身についていない状態では文章はほとんど正しく読み解けない)

十六、語彙は敬語を中心に頭に入れていく。(その時には翌日復習の原則をフル活用すべき)

・漢文

十七、120しかない重要な表現は全て頭に思い浮かぶよう学習する(実は一週間これだけ行えば,センター試験7割を超える点数はすぐに手に入る。試験は変わってもやらなくてはいけないことはそうそう変わらない)

十八、漢和辞典を使いこなす。(日本語の知識が豊富にあるだけで,非常に読みやすくなる)

 

数学

十九、答案は参考書の解説を書いているものと思って書く(長くとりすぎると編集者に怒られ,短すぎるとわからないから最適な長さとなっているはず)

二十、公理と定義と公式の差を理解し分類する。(公理は絶対的な正しさを持つもの,定義は,コミュニティ内の取り決め,公式は公理から演繹されたもの)

・「公式」の学習方法

二十一、教科書に載っている公式は初めに使用,その次,理由追究,そして,利用方法確認,最後に問題作成といった学習方法が効率が良い(使用することによって,大まかな内容を把握し,理由追究によって,なぜそれが成り立つのかを確認することができる。様々な問題における利用方法を確認していくことによって,より定着を促し,問題作成において応用力を身につけるといった形である。)

二十一の一、公式学習の単純な問題に関しては,初手が5秒で思いつかない場合,解答の初手を見ること。(わからない問題に悩む必要はない。悩んでもわからないんだから。それよりも知識としてそれを身に着けようとするべき。ただ、考える時間は少しは必要。)

二十二、教科書に載っていないが,何かの問題を解いて出てきた式に関しては,公式として覚えることによって得があると感じる場合,覚えておく。(解答では直接言及は駄目だが,「以上より・・・ということがわかる」,「これを計算すると・・・」などといった使い方をすることができる上,知識として知っておくことによって,計算ミスに気づきやすくなる)

二十三、公式を覚える場合には,形をふんわりと覚えておき,理由付けによってそのたびに形成せよ。(これは数学のみでなく物理にもいえる。しかし,数学のほうが当たり前な内容から導かれている点から,より数学のほうが楽かもしれない)

・「定義」の学習方法

二十四、数学記号や名前の定義に関しては,使いながら覚える(使い続けないと忘れるから,時々使ってみるということが大事)

二十五、新しい演算に関しては,疑問文と同値であることとみなしてよい。(例えば微分は瞬間の傾きは?という質問だし,対数は○は×の何乗だ?という疑問文である。)

二十五の一、新しい演算に関しては,何のために生み出されたもので,どのような意味があるのかを確認せよ(積分→和の極限,面積,微分→差の極限,傾き,速度,ベクトル→力,状態などといったイメージを蓄えておく)

二十六、定義は誰でも可能であり,使いやすいものを使えるよう定義する。(学校で習っていない内容でも定義して,証明さえすれば使用可能である。特にmodの性状やベータ関数,マクローリン展開などは有用な考え方であるため,さらっと必要な分を定義できるようにしておいてもよいだろう)

・公理の学習方法

二十七、当たり前だなと思うこと,逆にここに乗っていない当たり前のことはこの中から証明できるんだと理解し,証明してみること。(パズルみたいだから,やってみると楽しいかも。でも公理にかかわる内容はほとんどの大学で出てこないからほどほどに。もしくはがっつりと)

・数学的能力の維持,向上

二十八、単純計算力の磨き,特に掛け算,分数の足し算,累乗の練習は怠るな(どんなに理解していても,計算ミスひとつで大問の残りの問題が全部パーになることがある。どんな状態でもミスがないぐらいにしておかなくてはならない。私は二桁の数字をとってきて,それに×2,×3,・・・×9,÷2,・・・÷9をして元に戻るまでの時間を計るなどといったことを机に向かう系の学習の前に行っていた)

二十九、新たな物事の理論を理解して活用する場を作る(たいそうなことを言っているように聞こえるが,要するに私は一ヶ月に謎解き要素のある新しいゲームを一つ購入し,毎日1時間はやっていたということである。別にやりたくてやっていたわけではなく,勉強のために仕方なくゲームをやっていた・・・といっておこう)

 

(数学補足,解答の作成でどこまで書くべきか迷ったら,YoutubeAKITO特異点」,参考書「最高難度の理系数学」などを見てみるとよい。これ以上削ったら減点されうる最低限で効率的な解答の書き方が載っている)

 

英語

・単語・イディオム

三十、毎日欠かさず行うこと(高校のときにやっていればよかった。大学に入った後,毎日30分程度,Youtubeで言われていた内容どおりに学習したら,weblio単語テストにおいて,「2001語~2500語」ランクから半年で「1100112000ランクという結果になり,英字新聞もTimeのような難しいものでなければ単語にわずらわしさを感じずに読めるようになってきました。)

三十一、word partを意識し、イメージを作ること(word partは非常に強い武器となります。今すぐ検索をかけてもいいですが,「鉄壁」という英単語帳はその点をカバーしているため,お勧めします。東大英単語熟語とありますが,part45までは入試標準といえる単語が並んでいるため,気にしてはいけません)

三十二、イディオムはイメージとともに毎日唱える。(Vintageのあの範囲なら,一日で一パートは三周できるので,一週間同じ場所を行うと21周,それを四パート行えば,イディオムは一ヶ月で終了できる。)

・文法

三十三、中学文法を完璧にしておくこと(ここでいう完璧とは,日本語を見ればすぐに英語に直すことができる程度の能力をさす)(これができてない場合は4種類の全ての英語能力に支障がきたすことになるし,高校文法がわからなくても,単語と中学文法さえわかればWritingReadingSpeakingには支障がない)

三十四、基本と例外の関係を見つけること(「基本的には・・・である」ということを大切にすべき,たとえば,「他動詞はそのまま文章が終わると気持ち悪い動詞」という基本があって,「但し、talk, come, go といった基本動詞に関しては,幅広い用法で使いたいため,自動詞系である

といったような形で考える。文法書では,基本を教えず,注意が必要とだけあったりするが,基本に戻れば,本当に覚えなくてはいけないものは少ない)

三十五、音読するときには意味の区切れで感覚として間をおくようにする(実際には間を作っても作らなくても問題はない)(arrive atなどが出てくると,どっちで区切るべきかで議論が生じそうだが,(atは前置詞だから真ん中で区切れるとするか,arrive atでイディオムだから,その跡にポーズを置くか)そこは自分のやりやすいように。なぜならば,我々は文法学者ではなく,文法に使われるのではなく文法を使う側であるからだ)

三十六、skipeでも友達とでも何でもいいから,とにかく英語を使う。(英語で話ができる内容は聞き取ることができるようになります。できれば,発音の最低限の内容(後述)は抑えておくべきではありますが,あまり気にしすぎるのもよくないでしょう)

・リスニング能力

三十七、ネイティブの音声を聞きながら,リズムをまねる(赤ちゃんが「うあうあ」いって,音をまねるのと同じように,われわれも「うあうあ」の力にあやかりましょう。ただ,人前はNGです。家でやったら親が心配してくれるかも・・・)

三十八、類似音の区別をせよ(両唇音,上歯茎音,口蓋音等といった区別をしながら,自らが発音練習することによって,類似音の区別は簡単になります。)

三十九、リンキングをマスターせよ(音のつながりや変化に関する論文はいくらでも出ています。Google scholarに聞いてみなさい。)

・長文

四十、とにかく読む機会を増やす(日常的に読む機会があるだけで流し読みのスキルが身につく。精読は学校で行っていくだろう)

 

(英語補足,単語・・・みかん,word engineをお勧め,iVocaも悪くはない。

英作文・・・Grammarlyの無料にかけると,すぐに英文の直すべき部分と直し方が教えられる。有料版はもっとネイティブ風になるが,そこまで直す実力がある人はそんなにいないだろう。

英文読解・・・Times for kidsがちょうどいい英文である。君たちはネイティブの小学生ランクになった気持ちで読み解いていくといい。共通テスト+α程度の単語数であり,内容も幅広いためお勧めである。)

 

理科

・物理

四十一、教科書に載っている公式は初めに使用,その次,理由追究,そして,利用方法確認,最後に問題作成といった学習方法が効率が良い(使用することによって,大まかな内容を把握し,理由追究によって,なぜそれが成り立つのかを確認することができる。様々な問題における利用方法を確認していくことによって,より定着を促し,問題作成において応用力を身につけるといった形である。)(あれっ?数学と同じ内容だ。大切なことはほぼ同じ)

四十一の一、数学以上に,公式のイメージは重要である。(はっきり言って公式の暗記はあまり意味がない。理解することができれば,勝手に公式が出てくる。youtubephysicsで調べると非常に多くの理解しやすい内容の動画が出てくる。)

四十一の二、数学を活用する(面積→積分,極小での変化率→微分等といったことが分かる度に物理に活用していくと覚えるべき内容が凝縮される)

四十二、分からないところは分からないと認め,教えを乞う(物理は非常に感性に沿った内容でなくてはならない。感性に沿わないものは無くしておかなくては全くダメな状態となる)

・化学

四十三、技だけではなく,理屈を学ぶ(多くの化学反応式を覚えている人がいるが,化学反応式は反応物と生成物から導くものという考え,及び,総体としての反応性を考えていくべき。記憶に頼る人はえてして応用が利かない。)

四十四、日常生活においての化学現象を認知する(世の中には非常に多くの化学が満ち溢れており,物理に比べ,高校生の知識でも十分に記述が可能なものが多い)

・生物

四十五、記憶を怠らない(非常に多くの現象,状態や物質の名前を覚えなくてはならない。歌でも作って覚えたり,イメージを作ってあげると良い。語源も考慮に入れれば,漢字のミスもなくなるだろう)

四十六、習った内容が事実と考えられる根拠を求めるための実験を考え,それを調べよ(考えることが重要。)

・地学(よくわからない)

四十七、壮大なスケールを身近なスケールに置き換えよ(やはり,イメージをつかむことは重要である。以上だ)

 

社会(大の苦手,人が覚えられない。努力をしないをモットーとする私の方針では攻略不可能であった)

・日本史、世界史

四十八、歴史の流れをつかむ(どの機関が,何があったから,どういう目的で,何をしたのかをしっかりとつかんでいく)

・地理

四十九、インターネットを用いて,イメージを作りながら学ぶ(これぐらいしか言えない)

・倫理,政治経済

五十、思想法を学び,それが何を意味しているのかを考えることを怠らないこと(日常生活で用いることができれば,その思想はほぼ身についたようなもの。私はカントの思想が好きであった。だが,現在はウィトゲンシュタインの前期が好きである。)

 

 

以上