とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

雑談.スペシャリストとジェネラリスト

 個人的な話なのですが、スペシャリストとジェネラリスト、どちらがいいのかということについて考えています。スペシャリストというのは、ご存知の通り専門家であり、ジェネラリストは博学と呼ばれる人となります。

 スペシャリストは一つのことに対してとことん詳しいため、研究向きであり、その分野において大きく貢献するポテンシャルがあるのですが、自分の研究に熱心なあまり、関連分野の知識も十分にないことがあります。これは、教授や研究員にこの傾向があります。その一方、ジェネラリストは多くの内容を知っていますが、それぞれに対する知識の深さは専門家と比べて深いわけではないことがあります。これは、クイズのひとやうんちくを語るひとに多いでしょう。スペシャリストは一歩間違えば、世界を無視した一つの角度からでしか見れない頭の固い人間になりますし、ジェネラリストは、世界に対して何の役にも立たない辞書になりえます。中庸をとるのが一番ではありますが、現実にはそうも言ってられないと感じています。

 大学にはcollege単科大学)とuniversity(総合大学)があります。collegeでは、専門的な内容を中心に勉強しているのだと思います。(というのも、私は総合大学の身であるため、詳しいことはわかりません)即ち、彼らは、universityの私たちが学ぶよりも早く、自分の専攻分野について詳しい知識を得ることができているのです。私は化学専攻ですが、言語学、法学、政治学、経済学、文化人類学・・・多くの他の内容を学んでいます。そのため、多くの時間をこちら側に割かなくてはいけなくなり、結果として、消化不良になってしまうことも多くあります。

 私自身、無意識下における知識運用(人は一度見聞きした知識は、思い出せなくても、脳内メモリに残っており、それが選択を左右しているという考え方)を信じていて、このように多くの学習をすることによって、ある程度役に立っているとは思うのですが、何名かは強制であることを嫌がり、大学に来なくなる人もでてきます。自分の極めたい教科にたどり着く前にdrop outしてしまうわけです。

 入試で努力することは大事ですが、それ以上に、何のために大学に行くのか、大学に行って何をしたいのか、何を目指すのか、といった内容をもう一度考えること、そして、本当にその大学が、選択の中でいちばんよい選択であるのかを見極める必要性があるのではないかと思います。(私は私の選択に対して褒めてあげたいぐらい素晴らしい選択であったと思います。鯛のしっぽより鰯の頭。しかし、簡単すぎない程度で努力すれば上位に届く範囲。話の合う人、学びたい内容、学び方の形式、全てにおいて、最高の選択だったと言えるでしょう。)

 ただ、大学に入りたいからという理由で、本当にその大学に入りたい人の席を奪わないでほしいと願っています