とある二流大学院卒の個人的見解

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講義4.学習各論3 単一思考型

 本日は理系教科の鉄板、単一思考型について説明していきましょう。

 この学習方法で身につけるのは、記憶したところで直接点数につなげることができない部分です。例えば、a(b+c)=ab+acという分配法則を覚えたからと言って、127×23+127×77を127×(23+77)=127×100=12700とできるとは限らないですよね。それができる人でもa^2-b^2=(a+b)(a-b)という公式の記憶から999991を素因数分解するという問題は類題を見たことがない人は一部を除き不可能であると言わざる得ないでしょう。(ちなみに999991=1000^2-3^2=(1000-3)(1000+3)=997×1003=17×59×997)このように、今まで記憶してきた知識はどのようにして使えるのかということを押さえていくことがこの学習の目的となります。

 この学習をする上ではまず、そのような問題に触れる機会を増やさないと結果として使える幅が狭くなってしまいます。やはり、この場合ワークが一番です!ただ、この場合もワークの使い方がとても重要になってきます。それでは、私の考える単一思考型のワーク(数学、高校理科(語彙を除く)、中学理科の思考問題、英語文法等)の使い方を見ていきましょう!

 ワークは少なくとも2周以上することになります。大丈夫!効率の良い2周は効率の悪い1周より時間がかからないから。1周目は問題を解きません。ただ、この問題はこのように解くのかな?というちょっとした考えが思いついたら解答を見ます。また、考えてもわからない場合も解答を見ます。そして、考え方を確認し、その解答に関して自分の理解を丸、三角、バツで問題のわきに記しておきます。そして、今回の学習範囲を1周見終えた後に、2周目に入ります。2周目はふつうに解くのですが、このときは1周目でバツなものは(学校に提出するもの以外)飛ばしてしまいましょう。そして、先生に質問しに行くのが一番です。意外とこの単一思考型の問題で悩むことによって時間をかけてしまう人が多いのですが、無駄ですからやめましょう。(そして、テスト前にまた、解き方だけ1周目と同じように確認しておくと問題を解くよりも素早いスピードで確認を終えることもできます。)

 毎回のように言っていきますが、分からない・知らない問題に対して考えることは点数を上げるという目的だけで考えてしまったら、無駄です。(無論、ワークの問題ではなく社会的な自分の立ち位置などの道徳的観点はしっかり理論的に考えていくことが重要。)無駄にグダグダ2時間の勉強より、しっかりと30分の勉強の方が効率がいいですし、何より遊べる!!(天才扱いされて、イライラすることもたまにある。)

 それでは、次回は各論の最後、「複合思考型」の講義となります。