とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

講義2.学習各論1 単純記憶型

 今回は、非常に汎用性の高い単純記憶型の学習法をお教えしたいと思います。

 単純記憶型は、大抵の公立高校を目指す中学生なら、この勉強法だけで合格に十分な能力は身につくでしょう。学習の基本ともいえるかもしれません。この型では、瞬間的に解答が思いつく能力(すなわち、一問ごとの時間を短くできる)の取得、その他の学習を進めるために必要な表面的な知識の生成、学習したことを忘れにくくする長期記憶化などといった効能があります。

 さて、単純記憶型にあった学習法はいったい何なのか。でも、その前に一つ考えておきたいことがあります。ワークを1ページやりました。一週間後に答えを確認しました。一か月後にこのワークの問題解けますかね?どうでしょう。少なくとも、私は解けません。私を基準にしてしまえば、ワークの問題1ページ終えた後、丸付けして、次のページを終えた後、すぐに前のページに戻った場合でも、忘れている場合が多いです。

 知識をつけるためには、忘れたぐらいに復習するというのがとても効果があります。一体どういうことか。私の場合、次の1ページに行ったあとには忘れているということで(笑っているようだけど、意外と多いんだよ。やってみれば分かる!)、私自身の学習法としては、1ページ目→2ページ目→1ページ目→2→3→4→3→4→1→2→3→4といった順番で学習するという方法をとっていました。これだけ回数こなすのだから、時間がかかってしまうのでは・・・と思うかもしれません。このとき重要であることは次の3つです。

  1. 一回目は一問ごとに答えを確認し、二回目以降は力量に合わせてある程度の問題数で採点する。
  2. 記憶系の問題は5秒、思考系の問題は問題の解き方を思いつくまで15秒以上悩まず、すぐに答えを見ること
  3. 間違った問題は問題の重要である部分と答えを声に出して読むこと

 この中でも2が一番重要です。だらだらと考えたって無駄。テストでは長く考えるくらいなら、ほかの問題を終え、見直しできる問題の見直しをした方がよいと考える塾講師がほとんどでしょう。すなわち、ワークで考えてひねり出して当たったからと言って、何の得もありません。

 英単語でも、ちょっとした応用をすれば、ワークに早変わりしますね。例えば、英単語部分を隠すなどという工夫によって、ワーク代わりとなります。ただ、「鉄壁」(鉄緑会)といったようにテスト形式の学習をさせてくれるものがあると非常に心強いです。

 もちろん、私の方法とおなじように学習することが可能ではありますが、現在では非常に有用なアプリが存在します。私が現在、非常におススメしているのが、「分散学習帳」です。これは、メンタリストDaigoによって監修されたアプリなのですが、非常に最新の学習理論に基づいた素晴らしい単純記憶型のためのアプリであるといえるでしょう。このアプリは、私自身でどの程度で忘れるからつぎはこの辺りをやらなくてはいけない、ということを勝手に計算してくれるという素晴らしいものです。また、一問一答のクイズ形式であるため、スキマ時間にも可能であるし、学習だけでなく、雑学などといった分野も選べるため、楽しみながら知識を増やすことも可能であるというものです。詳しくはDaigo本人から聞いてみてください。

みんなやりがちな科学的に否定された勉強法の罠 - YouTube

 私自身は、アプリとしては大学に入ってから、みかんだとかワードエンジンだとかをやってきました。結果weblioの英単語テストは3000語程度だったものが12000語程度まで増えました。このみかんやワードエンジンも英単語だけではあるのですが、単純記憶の理論に則ったアプリであるので、もしよろしければ、確認していただければと思います。

 次回は学習各論2.相関記憶型です。