とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

講義1.学習総論

 さて、本日から本格的に学習とは何かということをやっていきたいと思います。「学習なんてどれもおんなじでしょ。ただ、ワークをやって繰り返せば点数取れるじゃん。」なんて言っている人は、定期テストでは十分点数が取れていても、模試では前の部分を忘れてしまっていたりして、実力より低い点数にとどまっている可能性があります!!ここで教えたい学習方法は、定期テストではそこそこ上、模試では上位を目指すというものです。実際に、私はこの方法で定期テストでは学校内1位になったことがありませんが、模試では、中高ともに、学校内1位になったことがあります。私の能力については、あなた方に具体的な学校名を明示していないため、凄いのかどうかわからないでしょうけれども(二流大程度ということを考慮すると・・・)、論点はそこではなく、定期テストで点数が取れるということと、受験と同じような形式で行われる模試で点数が取れることは差があるということです(勿論、共通部分もあります)。

 私は、学習物に対応する適切な学習方法を4つに分けました。これに関して解説したいところですが、その前に適切な学習方法ってなんだよという声があがっていることだと思いますので、さきにそちらの説明をしたいと思います。

 もしもあなたが、サッカーがうまくなりたいとして、何が重要でしょうか。まず、サッカーとはどういうスポーツかという知識が必要です(ボールが一つあり、そのボールを手を使わずに動かしていき、相手のゴールに入れると1点等)。また、足の速さはあった方がいい。パス、ドリブル、トリック、シュートといったボールの扱いも重要になってきます。また、チーム全体としての戦略を立て、戦うことも重要になってくることでしょう。さて、あなたはどのように練習していきますか?まさか、サッカーのルールを覚えるために、試合形式の練習なんてしないですよね?試合形式でボールを手に持ったら、警告された。ああ、ボールは手に持っちゃいけないんだ。なんていった形で覚えていったら、覚えられなくはないけど非効率であると言えます。足の速さも、体力も、試合形式の練習ではなくて、走り込みのほうが効率的であるから、大抵の学校では走り込みをしているわけだし、パス、ドリブル、シュートも練習風景としてありますよね。しかし、もちろん気を付けなくてはいけない点は違くても、パス、ドリブル、シュートは、相手を意識をしながらボールをコントロールするということを繰り返す練習法という点で同じとみなすことができます。そのような区分を学習にも適用し区分分けしたと言うことです。(ちなみに、私の知っている方々には、サッカーがうまくなりたいと言って、バットを持って素振りをし始めるような学習方法をとっている人がたくさんいました。)

 それでは、長々と前置きを置きましたが、これから学習区分をそれぞれ説明していきたいと思います。

 まず、一つ目は単純記憶型。これは、理論で記憶することが難しい、何度も繰り返して覚えていかなくてはならない、(私としては)一番大変といえる学習型です。これには、国語なら単純な漢字、部首、一部の慣用表現、数学なら名称、一部の記憶すべき公式、英語なら英単語、一部文法知識、イディオム、理科では中学なら計算・反応を除くほぼすべて、高校なら生物分野の名称、化学分野の高分子化合物や糖、地学分野の星座や地層年代、社会なら年号、人名、などが含まれます。この学習型の用いる一番の理由としては知識を0から1に変えるためと言えます。これについては詳しく説明していきたいと思います。

 次に、相関記憶型。これは、単純記憶型をしたくない人が手を出していく、所謂、要領の良い人が行う学習型となります。しかし、残念ながらこの学習方法はある程度の知識が集まっている人しか用いることができません。中学知識をベースにして用いる高校生が多いです。(そうでもしないと、高校では記憶のキャパシティーがもたないため。中学から高校の学習の差はここから生まれると言っても過言ではないでしょう)一つ、英単語を例に考えていきましょう。standはほとんどの人がわかる英単語だと思います。そうですね、「立つ」です。pianistは?そう、「ピアニスト」ですね。stayは?そう、「いる、とどまる」といった意味があります。よく〇〇イスト、〇〇リスト(メンタリスト等)がありますが、この語尾に来ているstは「立つ→人間」という考えから来ています。stanceなんて単語もありますね。これは「立つ位置→立場」となり、diという「差、否定」を表す接頭語を付けるとdistance(立つ位置の差→距離)という単語になります。また、stにableという「可能、受け身」を表す接尾語を付けると、stable(立つことが可能→安定している)となります。こう言ったように、近い知識を引き寄せることができるようになる、これによって、記憶に刻みやすくなるという記憶方法です。

 次は単一思考型。これは、問題で〇〇を使う問題だと分かったとき、それを正しく用いて解けるようにする勉強型です。理系教科と英語(無論、どちらも基本知識が入っていることが前提)がこの分野に入ってくると考えています。次の例は数学を用いましょうか。例えば、方程式。x+3=8という方程式があったとしましょう。このとき何を用いるのか、ある人は移項と言うでしょうし、ある人は両辺から同じ数だけ引いても、等しいというかもしれないし、もっと噛み砕いて示すならば、二つのグループに同数のリンゴがあるとき、それぞれのグループから、同じ数だけ取り除いても、それらのグループの数は同じままであるともいえるかもしれません。では、この思考なるものを知っていた時に本当に使うことができるのか。実際にはそううまくはいきません。方程式が例だから、「はぁ?何言ってんの?」というかもしれませんが、三平方の定理、加法定理、ラグランジュの未定乗数法と難易度が上がってくると身に染みるときがいつかは来ると思います。

 そして、最後に複合思考型。これは、そもそも何の問題なのかを判別する必要があったり、複数の知識が必要となってきたりする問題に対するものです。大学入試数学の二次試験の一部や、国語の読解問題、英作文、英語長文の読解などがあげられます。これらの学習が基礎力+応用力とされています。これの学習には残念ながら時間がかかります。センスを磨く必要性があるからです。しかしながら、一度十分なランクまでセンスを磨くと、後はそんなに気にしなくてもよくなる(なぜならば、学校側の教材で十分に学習できるようになるから。)ため、非常に楽な勉強であると私は考えています。また、ここの学習型を進めることが、知識を手に入れやすくなる触媒となりえますので、非常に大切であると言えます。実際、多くの学習塾では、こちらの勉強をおざなりにして、英語長文などでは、文章を読み解くための重要な表現だよ!と詰め込み型の学習をしますが(これこそ英語でa cram schoolと呼ばれる所以でしょう)、これらは「当たり前の感覚」と「try and errorの経験」のほうが重要であると個人的に考えています。「」に入った語句は会話でなければ、重要語句、特に筆者が特殊な意味を加えている場合が多いのでしたね。これらは、また後日説明しましょう。

 さて、以上の4つが私が決めた、大まかな分類となります。そして、それぞれに合った勉強法がそれぞれ存在します。これらに対する正しい勉強法によって、効率の良い学習が可能となり、毎日3時間程度のゲーム時間を確保しながら、塾にもいかず、受験を乗り越えてきました。(おい、お前、、、)それでは、本日はここまでといたしましょう。次回は、学習各論Ⅰ、単純記憶型の勉強法です。