とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

雑談.英語が苦手な理系大学生、TOEICで830を目指す。3

 やっと三週目に入りました。今週はいつも以上に研究が忙しく、ほとんど英語に触れる機会がない状態が続きました。そのため、今回は今までのほどではないですが、書いていきたいと思います。

 まずSANTA TOEICなるもので無料の測定ができるようだったので、行ってみました。結果はListeningが430点、Readingが410点の840点という予測スコアが出ました。また、abceedではListeningが375点、Readingが450点の825点という予測スコアになりました。両方の悪い方が予想得点と考えると、大体785点は取れる状態なのかと思っています。

 金のセンテンスはやっと大抵の文章が日本語訳を見ずに、見直すことなく口に出すだけで意味が分かるようになってきました。

 以上!

*現在やっていること「金のセンテンスの高速周回(4週目)」「TOEIC公式問題集の復習(音読・シャドーイング)」

雑談.英語が苦手な理系大学生、TOEICで830を目指す。2

 先週は時間をとって公式問題集7をやったところ、710~865というスコアに落ち着きました。今週は、これの復習をしていました。

 わからなかった単語をまとめました。

faucet・・・蛇口

due +期日・・・”期日”までに (by +期日との差は?)

wear out・・・すり減る

rooftop・・・屋上 (roof のtopだから)

complimentary・・・招待の、無料の (complimentが賞賛の意味なのは知っていたが、敬意を表すること→招待→無料という繋がりは予想できなかった)

assembly・・・組み立て (assembleは集めるのほかに組み立てるの意味もある)

excerpt・・・抜粋、抜粋する (discerpがバラバラにするで、excerpはpick out の意味。cerpに当たるのは小破片が集まっているイメージとすると、これの否定discerpは小破片の集まりを壊すイメージ、excerpは小破片の集まりの中から一つ取り出すイメージ、excerptは文の小破片を取り出す→抜粋するというイメージになる?)

sample・・・試食する (taste以外の言い方、まさかsample→試供品→試供品を使う・食べるの意味になるとは・・・一般的な名詞は時々動詞として使われる例がある)

stop light・・・交通信号 (trafic lightのイメージしかなかったが、trafic signalやlightsなどの言い方が存在する。まさかTOEICでは出てこないと思うが、腕木信号機などはsemaphoreと呼ばれることはなぜか知っていた。)

contract・・・契約する、契約、契約書 (これは絶対TOEIC頻出の単語だろう。TOEFLでは縮める・縮むの意味で使われていることが多いので、どうしても頭に入ってこない。契約は契約でも、compactでもstipulationでpledgeでもfederacyでもadoptionでもemploymentでもこれで言い換えることができる。)

ship・・・出荷する・発送する

report to A・・・Aの部下である

effortlessly・・・難なく (なんとなく悪いイメージを語感から感じてしまったため)

Human Resources Department, Personnel Departiment・・・人事部

Corporate Security Departiment・・・保安部

Legal Departiment・・・法務部

Facilities Management Department ・・・設備管理部

Sales Department・・・営業部

Advertising Department・・・宣伝部

Payroll Department・・・給与部

Customer Relations Department・・・顧客窓口

safeguard・・・を保護する

portion・・・部分

overnight shipping ・・・翌日配送

paycheck・・・給与支払小切手

practice・・・業務

correspondence・・・書状、手紙

tarp・・・防水シート

greeter・・・案内人 (greetは挨拶だから、挨拶する人→案内人)

partner with A・・・Aと協力する、Aと提携する

as such・・・それ故に、だから

serve as A ・・・Aを務める

withhold from A・・・Aを差し控える

revamp・・・改良する

handheld・・・小型の (手に収まるぐらい)

crate・・・運搬用の木箱 (日本語では枠箱と呼ぶらしい・・・知らない子ですねぇ)

 

ちょっとしたもの

The table is 6 meter by 2 meter.・・・そのテーブルは幅6メートル、奥行き2メートルである。

despiteは前置詞、whileは接続詞

 

 あれほどの文章があってこれぐらいの単語数しか知らないものがないとなると、急いでやるうえでのケアレスミスを防ぐことと文脈から推測する能力、国語力を磨けばほぼ得点できるはずです。

 Part1, Part2は非常に短いので気を抜いたり意識が散乱されないように聞き続けることが大事だと思いました。特に、一回わからなくなって悩むと、次を聞き逃し、そうするとどれがそれっぽいか考えてしまい、次も聞き逃す(以下無限ループ)が起きてしまう(今回も連続4問のミスがPart2で生まれている)ので、スパッとあきらめることが大事だと思いました。

 Part3, Part4は途中で解答をマークするのは最後まで聞き終わってからにしたほうがいいことがわかりました。マークしながらだと特にpart4で聞き逃しが起こってしまい4問ほど落としていました。

 Part5は文脈から語彙を選ぶ必要がある問題で3問も落としており、短文が穴あきの状態でも内容を理解して入れることができる必要性があります。また、日本語にしてもよくイメージが湧かない単語(追跡番号や顧客基盤等)があるため、常識力を高めないといけないと感じました。

 Part6は特にいうことはありません。7分ほどで片を付けた割にはミス1でそれなりに良かったと思います。

 Part7は手前の短い文章ほどわからない単語が多く、後半になるにつれ、それほど難しい単語がなくなって言った印象です。難易度も最後の文章の方が簡単で、後ろから順番にやるだけで時間に余裕が生まれそうな気がしました。特に、スキミングよりスキャニングが得意な私からしてみると、長い文章の方が大意を把握しやすいというメリットもあります。

 

 金のセンテンスに関しては、非常にためになるフレーズが入っていると感じています。今の状態にこのフレーズをすべて頭に入れることができれば900点も狙えるのでは?と感じています。さすがに、5月の試験までにすべては頭に入れきることはできませんが、8月あたりには狙えるかもしれません。その時にはまた、書いていきたいと思います。

 今週の報告は以上です。

 

 

 これをしておいた方がいいよという人はご一報ください!

*現在やっていること「金のセンテンスの高速周回(3週目)」「TOEIC公式問題集の復習(音読・シャドーイング)」

 

 

 

雑談.英語が苦手な理系大学生、TOEICで830を目指す。1

 英語といえばTOEICというほど、書店の英語の場所はTOEIC対策の本で埋まっていますよね。大学院進学に何かしら外部試験のスコアが欲しいなと学習を始めたとある理系です。5月23日午後に試験がありそう(コロナの関係上、抽選になっているから確定していない)なのですが、わたくしは英語が得意ではありません!そしてどちらかといえば、嫌いです!きっと一人で寂しくやっていると、途中でやめてしまうと思うので、この場で大口叩いておきます。必ず次のテストで830点をとるぞ~!!

 

 てなわけで、毎週土曜日にここに何をやっていったか報告していこうかと思います。

まずは、現状を確認します。

  • 語彙力は10000語程度。ただし、ワードパート記憶なため、聞いて理解する能力は低め。5000語(センター試験程度)までならほとんど問題ないはず。
  • 高校3年で英検2級を取得。そのあと、受けてはいないがその頃よりは大学で英語で授業を受けたり話したりしているから、準1級はとれるかも?
  • TOEFL IBTは非常に調子がいい時は79点をとれた。ただ、直近のTOEFL ITPは543点。

 

 では、上のやつを換算してみるとどうなるのか見てみましょう。参考はこちら。

TOEIC TOEFL 英検 レベル(級 得点 点数 スコア 難度 難易度)換算 変換 比較

【TOEICテスト】単語帳のおすすめは4つだけ!【925点達成までに使った単語帳を紹介】 | MONTBLUES

 英検2級→570

 英検準1級→700

 TOEFL IBT 79点→730↓

 TOEFL ITP 543点→730↓

 語彙5000語→500~600

 語彙10000語→900

というわけで、まあ、現在は大体730点ぐらいとれるのではないかと思っています。つまり、一か月ちょいで約100点程度あげる学習をしよう!というわけです。100点あげるのには大体300時間といわれているので、一日6時間程度必要・・・?残念ながら、平日は研究に12時間以上捧げている一般的な理系大学生なので、時間的に不可能です。だれか私にブレイクスルーをお与えください!

 

 というわけで、とりあえずみんなが進めている。「金のセンテンス」と「公式問題集7」を購入しました。

 公式問題集のTEST1をやってみました。結果は次のようになりました。

Listening

Part1 5/6

Part2 18/25

Part3 36/39

Part4 25/30

Sum of the Listening scores 84/100

Score 370~450

Reading

Part5 25/30

Part6 15/16

Part7 39/54

Sum of the Reading scores 79/100

Score 340~415

Total Score 710~865

 

 まさか、Listeningのほうが、Readingより高い結果になるとは思っていませんでした。初めての形式だったのが非常に効いているのでしょう。TOEFLと同じような感覚でReadingを解いてはいけないということがよくわかりました。というのも、Part5はTOEFL ITPのStructureの類似の問題に見えるのですが、単語の意味や文章の意味を理解していないと解けない問題が非常に多く、TOEFL ITPのように、文の意味が一切わからなくても解ける問題ではないです。また、Part7の長文はTOEFLのReadingとは大きく異なり、読んで、どういったパラグラフの流れになっているのか、序論本論結論の流れを明白にし、どのようなdetailで補完されているかを明確にし、解答したのち、あっているかどうか確認する、といったTOEFLでは一般的にできることが一切する時間がありません。最後の方の2つのパラグラフをほとんど読まずにマークした形になってしまい、結果の惨状になってしまいました。これは気持ち次第で8問ぐらいはあたりを増やせそうな感じがします。英語自体は研究室配属が秋になされてから、論文で触れるのと大学院生の先輩の研究発表で聞いたぐらいしかなかったため、文法的知識が少し抜け落ちている感じはありましたが、まあ。そこを詰めなおせば、目標得点に近づけるのでは!?

 

 これをしておいた方がいいよという人はご一報ください!

*現在やっていること「金のセンテンスの高速周回(1週目)」「TOEIC公式問題集の復習」

雑談.知識と思考と知恵

 研究室も一区切りついて少し時間ができました。世の中は新型コロナウイルスで騒がれていますが、家よりも大学にいる時間が多い私たちのような人間にとっては、気を付けはしますが、あまり実感もわかないのが現状です。

 ところで、いろいろネットサーフィンしていると、一部の人達がPCR検査で陽性と判定された人たちを責めるといった内容が散見されました。これに関して少し話しておきたいと思ったので久しぶりの更新をしました。

 いきなりですが数学の問題です!デデン!

 

 感染者を判別する能力が99%である検査を受けて陽性と出ました。さて、あなたが感染者である確率は何%でしょう?

 

 

 正解は・・・

 わかりません!

 

 いや、別に私がわからないというわけではなく、この問題からこの確率を導くことが不可能という意味でわからないということです。この確率を計算するためには、感染者を陽性と判定する確率(感度)と非感染者を陰性と判定する確率(特異度)と、検査してわかる見かけ上の陽性率(または実際の感染者率)がわかっていないと計算ができません。

 では、仕切り直して、今度こそ数学の問題です!デデン!

 

 感度70%、特異度99%の検査を行った結果、その見かけ上の陽性率は1.69%であった。その検査においてあなたが陽性であった場合、あなたが感染者である確率を求めよ。

 

 

 

 どうでしょう?計算できましたか?では一緒に解いていきましょう。

 小学生レベル

 解答1:10000人がこの検査を受けたとすると、169人が陽性者と判定される。感染者は100人いると70人が陽性者で、非感染者が100人いると1人が陽性者として判定されるから、感染者100人、非感染者9900人だとちょうど陽性者が169人となる(鶴亀算は懐かしいね)。そうすると、感染者でかつ陽性者である人は70人、非感染者でかつ陽性者である人が99人となるから、この検査で陽性であったときの感染者である確率は70÷169=0.414より、41.4%となる。

 中学生レベル

 解答2:感染者の割合を\(x\)と置くと、陽性者の割合は\(0.70\times x+0.01\times (1-x)=0.0169\)。これを解くと、\(x=0.01\)。したがって、陽性者であったときに感染者であるという条件付確率は\(\frac{0.70\times 0.01}{0.0169}=0.414\)より、\(41.4 %\)となる。

 

 図で理解

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 どうでしょうか?実は陽性者の半分以上の人が感染者ではなかったといえるわけです。このことがわかっていれば、陽性者に対する意識というのがあれほどまでに攻撃的なものにはならなかったと思います。

 では実際何が足りなくてそのようなことになってしまったのでしょう?感度や特異度に関する知識?それらの知識を得たうえで考えるという思考?思考するうえで必要な計算を選択し、条件付確率を求め解釈するという知恵?どれなんでしょうか。

 私は学習は非常に我々の生活に結びついているものをやっていると思っています。ただ、複雑な日常をわかりやすいように単純化しすぎた結果、何にどう使うのか、そこにたどり着くことができないまま学習を終えている人がほとんどなのではないかと感じています。非常にそれはもったいない。国語以上に数学は日常生活を送るうえで必要な知識を我々に与えてくれています。それを用いる知恵を育む。そういった機会が必要なのではないか。私はそう考えています。

とある大学の化学研究所ブラック語録

 忙しくて死にかけていますが一応生存報告しておきます。

 さて本日の内容は私の大学で言われている名言(迷言?)集です。

 ブラック校則やブラック研究室というものが世間で騒がれているため、便乗しました。ただ、私の大学は世間一般で言っている、精神的に追い込み自殺者を出したとか、休みを申し出たら単位がもらえないとか理不尽なものではなく、笑える程度のネタとして、教授達のセリフをまとめているものです。「ハハハ、大変だなぁw」と笑ってくれたらうれしいです。

 

・九時九時
有機化学の研究室の一室が掲げているコアタイム(必ず研究室にいなくてはならない時間)が朝九時から夜九時の12時間ということ。なんてブラックな!?と思うけど、しっかり自分のことを終わらせていれば何しててもいいから実はそうでもない。

 

・Saturday is NOT holiday
 無機化学の今年やめた教授の名言。この研究室は留学生が多かったため、英語を研究室内語にしてあった。研究室配属されたばかりの三年生が土曜日に研究室に来なかったときに送られたとされる文面。

 

・うちはブラックじゃないから毎日帰れるよ
 有機化学系の研究室のうちの一つの研究室紹介の時に言われた言葉。「うちは」と限定しており、ブラックな研究室があることが示唆されているとともに、その基準が「毎日帰れる」かどうかという、闇を感じる発言。

 

・確かにコアタイムはなかったよ・・・?
 物理化学系の研究室に配属された学生のセリフ。研究室紹介の時にコアタイムを設けてないといっていた研究室なのだが、実際に入ってみると平日は毎日8時間以上研究室にいることが条件となっているフレックス的な形であった。しかも講義の時間はそれから除かれるため、講義を何コマかとっていると大変なことになるというおまけつき。

 

・大学って教育機関なのか微妙なところだよね?
 量子化学系の研究室の准教授のセリフ。ある地域全て教育機関爆破予告を受けた時に、言った言葉だが、しっかり教育してくれと突っ込みたい。

 

・プールよりシャワーが欲しい。
 有機系の研究室の学生のセリフ。プールをつくるみたいな話が大学から上がっていたのだが、主に有機系や生物系の学生たちから、大学に泊まるために、体を洗える場所が欲しいという要望が多かった。学生たちは泊まることに関しては文句をいわず、泊まるための設備に関して拡充しろと言っているということは、学生公認のブラックということなんだなぁ・・・。

 

・来たい時にきて、帰りたい時に帰っていいよ。ただ毎日顔を出してね。
 ある量子化学の研究室の言葉。ただし、セミナーの時間はでなくてはならないため、実際はこんなのことができるわけではない。また、先輩方が毎日9時以降まで残っているのに、若手が「では・・・」などと帰れるわけがない。

 

・なんで化学科の研究棟はいつ見ても明るいんだろうなぁ・・・(しみじみ)
 理論系の理系の学生のセリフ。ある時、この人が終電を逃し、大学で酒を飲みながら寝泊まりを決め、何度か眠る前に散歩をしたようなのだが、1時でも2時でも3時でも4時でもずっと明かりがついており、動く人影があったらしい。それを、化学科の知り合いの中で報告したときの言葉。それに対する返事をした学生の「何当たり前のこと言っているの(真顔)」もナイスブラック語録だと思う。

 

大学生協は何故閉じるのだろう・・・
 終電を逃した人達で時々会話をしているのだが、大学生協が閉まってしまって、酒も食べ物もなくなるときにため息のように出る言葉。まず残っていることがおかしいことに言及しない点がブラック感。

 

 いかがでしょうか。「うちの大学もこんなブラック語録があるよ!!」という方は、コメントしてくれたら面白いなぁ・・・。というか、自分より忙しそうな人を知って気持ちを楽にしたいなぁって思ってたり・・・。

受験対策の話2.数学

 問題をどのように解くかの話、第2弾 数学です

 数学はセンター及び二次試験についてそれぞれ話しておきましょう。

 

 共通テストでもそこそこマーク式があるため、センターと同様の考え方ができるかなと思います。センター試験のようなテストは一つの問題を解くために順番に沿って解説されているものを埋めていく形式といえるでしょう。したがって、自分の力で解くというよりは流れに乗ることが重要になります。流れに乗るためには問題を解く前に問題の全体像を把握しなくてはいけないため、その問題の最後の目的はなんであるのかを確認しましょう。理系ならば、二次試験対策をしていると思いますので、全体像からどのように解いていこうとしているのか、最後の値につなげるためにはこの値はおかしいというような感覚が得られるでしょう。

 二次試験はたいていの場合、誘導の問題があって、そのあと、本題がくるような形となります。はっきり言って、本題は難しいことがおおいので、まずは置いておき、全部の誘導問題を終わらせてから、ゆっくり計算しましょう。

 

 以上が、試験当日の私なりの解き方になります。なんかとても短いですね・・・

受験対策の話1.国語 現代文

 お久しぶりです。コロナのせいで出席代わりにレポート、テスト代わりにレポート、実験の代わりにレポートとレポート三昧になっていたとある理系です。家でレポートなんて絶対さぼるに決まっているじゃないか!!さすがに、何の強制力もない状態で、教科書を読んでもわからない問題に取り組み続けるだけの精神力はないです。(やっと最近余裕が出てきたため、更新しているんですけどね。)

 今週から、私が現役時代に用いてたテストの解き方について話していこうかなと思います。(主に大学受験での話になります)

 私は理系であり、日本の最高学府なんて場所には行けないタイプの人間なので、国語に関しては今は亡きセンター試験のみだったわけですが、周りの人達はセンター試験に対してこういう言葉を残しています。「時間が足りない」と。

 共通テストに変わったとしても、基本的に学習に対して必要なスキルというものは変化しないでしょうし、きっと、同じように、時間が足りないと思う人は多く出てくるのではないかと考えています。

 そのため、多くの人は、時間配分を決めてセンター試験に臨んだわけですね。センター国語は評論、小説、古文、漢文があり、全体で80分なのですが、時間配分は知り合いの例だと、漢文→評論→小説→古文の順に解き、それぞれの時間は15分, 35分, 15分, 15分なんて言う人や、小説→古文→漢文→評論の順に解き、それぞれの時間は17分, 22分, 13分, 28分といった感じでした。特に評論分に時間をかける人が多く、言うには評論分はしっかり読み込めば得点が取れるから、しっかり時間をかけて戦いたいだとか。

 今までの話を読んで「周りの人たち」とか「多くの人」とか言っているけれど、お前はどうなんだよと思っている方もいるでしょう。はっきり言って、評論にテスト中、限られた時間をかけるのは馬鹿らしいと思ってます。別に評論で得点を失ってもいいから別の問題に時間をかけろと言っているわけではありません。評論は正しい対策と、正しい読み方をすれば、小説や古文より短い時間で満点に近い点数が取れます。(漢文はさすがに短くて簡単すぎるからそうは言えないけれど)

 では正しい読み方とは一体何なのでしょうか。簡単に言ってしまえば速読、及び精読の能力を磨くだけとなります。でも、「そんなことができるなら、苦労しないよ」と思うでしょう。速読と聞くと、ただ漠然と早く読めばいい、精読と聞くと、ただ漠然と丁寧に読めばいいと勘違いしている方がごまんといます。本記事では、センター試験国語https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038413.pdf&n=2020-%E5%9B%BD%E8%AA%9E-%EF%BC%A8%28HP%EF%BC%89.pdf

の評論を例として、二流大学ランクの理系なら、どのように読んでいくかを説明したいと思います。

 二流大学ランクを目指すなら、センター試験では8割、理系科目では9割行かせるのだから、文系科目は7割基本で、8割取れるなら万歳!程度に考えておけばいいでしょう。したがって、国語で7割を考えるならば、私の場合、評論と漢文で8割、小説と古典で6割ぐらいを考えておけば問題がないわけです。そのため、評論では漢字5問中1問のミス及び、読み取りのミスが一問ある程度に抑える必要があるため、ほぼミスなしで考えなくてはなりません。つまり、二択まで絞って勘で選ぶなどは論外であるわけです。このことを念頭に置いて、まず速読をはじめてみましょう。

 まず、速読を始めるにあたって重要であることは文章の全体像を把握することです。文章の全体像を把握するためには、

  • 何について論じているのか
  • 各段落では何を論じているのか
  • 各段落のつながりがどうなっているのか

という以上の3つを意識する必要性があります。逆に言えば、以上の3つを除く内容はまず気にせず読む必要があります。2000文字以下の評論ならば、これを5分以内に終わらせましょう。そのためには具体例(例えばとか、比喩とか、すなわちでまとめられる前の部分とか)を飛ばす必要があるわけです。

 本センター試験においては「何について論じているのか」は文章の前の説明に『「レジリエンス」という概念を紹介し、その現代的意義を論じたもの』とあるため、レジリエンス」というものが何であるのか、それが現代社会に対し、どのような役割を担っているのかということが分かればこの文章を理解したことになるのだろうと予想できる。(というかこれぐらいは誰でも読み解ける。)すなわち、段落ごとで何を論じているのかを考えるときには「レジリエンス」または「現代社会」にどのようにかかわっているのかを考えれば、全体像が理解できるのではないかと予想できる。

 では各段落を見ていこう。1を読むと次の段落が比喩であることが分かるから2はほぼ読まなくてもいいということが分かる。(具体例は精読の時のみ読む)3でレジリエンスの定義を言っている。これは重要だろうとマークでもしておこう。4から説明があるけど、4はレジリエンスという単語の昔、5,6はレジリエンスとほかの語彙の比較、7ではレジリエンスという単語の広がり、8,9はレジリエンスの広がりを表す例だから10秒程度で流し読む、10,11はレジリエンス脆弱性に目を向けているよ程度の流し読み、12を読めば10,11についての内容がまとめてある。13ではレジリエンスは動的な復元性は柔軟性が必要な福祉に向いてるんじゃね?14ではレジリエンスは生きてくのに大切だよね!といったランクで理解していこう。曖昧かもしれないけれど、流れとしては「レジリエンスとは何か→レジリエンスの語彙の広がり→レジリエンスの根本原理→レジリエンスの重要性」といったものなんじゃないかとぼわっと分かる。そうすれば問題を解くときに大きく外すことはない。

 では精読をしていこう。まず、レジリエンスとはなにかを理解できないと文章が読めないため、レジリエンスの定義をしっかり読んでいこう。問題となっている部分の近くを精読し、問題を解いていこう。ここで先ほどの速読が役に立つ。例えば、問2の問題ではレジリエンスサステナビリティの差を説明する問題だが、上の段落説明で5,6で「レジリエンスとほかの語彙の比較」がされているといっているため、そこを読めばきっと過不足なしの答えが得れるだろうと考えることができる。すなわち、そこに書かれている内容からうまく言い換えて抜き出されているのが答えであり、そこと見比べて、答えに間違い、過不足がないかを確認すればよいということになるからである。

 

 とりあえず、説明はここまでです。17分もあれば評論は解き終えられるでしょう。(このセンター問題では評論は11分で漢字1ミスでした。漢字は努力しても2点だけしか変わらないから、まったく努力しませんでした。そんなことするならほかの理科社会の記憶科目に回した方がとても効率がいいです。ただ、共通テストで問題が筆記になると、勘で当てることが難しくなったり、説明せよ系の問題で漢字ミスって減点とかもあり得るので、要努力かもしれない・・・さすがに自分の大学を受験する未来の後輩たちには負けないぞ!!と発起している次第であります。)