とある二流大学院卒の個人的見解

二流大学院卒ITプレイヤーが学習や世の中の動向に対する自分の意見を綴っていくブログ

受験対策の話1.国語 現代文

 お久しぶりです。コロナのせいで出席代わりにレポート、テスト代わりにレポート、実験の代わりにレポートとレポート三昧になっていたとある理系です。家でレポートなんて絶対さぼるに決まっているじゃないか!!さすがに、何の強制力もない状態で、教科書を読んでもわからない問題に取り組み続けるだけの精神力はないです。(やっと最近余裕が出てきたため、更新しているんですけどね。)

 今週から、私が現役時代に用いてたテストの解き方について話していこうかなと思います。(主に大学受験での話になります)

 私は理系であり、日本の最高学府なんて場所には行けないタイプの人間なので、国語に関しては今は亡きセンター試験のみだったわけですが、周りの人達はセンター試験に対してこういう言葉を残しています。「時間が足りない」と。

 共通テストに変わったとしても、基本的に学習に対して必要なスキルというものは変化しないでしょうし、きっと、同じように、時間が足りないと思う人は多く出てくるのではないかと考えています。

 そのため、多くの人は、時間配分を決めてセンター試験に臨んだわけですね。センター国語は評論、小説、古文、漢文があり、全体で80分なのですが、時間配分は知り合いの例だと、漢文→評論→小説→古文の順に解き、それぞれの時間は15分, 35分, 15分, 15分なんて言う人や、小説→古文→漢文→評論の順に解き、それぞれの時間は17分, 22分, 13分, 28分といった感じでした。特に評論分に時間をかける人が多く、言うには評論分はしっかり読み込めば得点が取れるから、しっかり時間をかけて戦いたいだとか。

 今までの話を読んで「周りの人たち」とか「多くの人」とか言っているけれど、お前はどうなんだよと思っている方もいるでしょう。はっきり言って、評論にテスト中、限られた時間をかけるのは馬鹿らしいと思ってます。別に評論で得点を失ってもいいから別の問題に時間をかけろと言っているわけではありません。評論は正しい対策と、正しい読み方をすれば、小説や古文より短い時間で満点に近い点数が取れます。(漢文はさすがに短くて簡単すぎるからそうは言えないけれど)

 では正しい読み方とは一体何なのでしょうか。簡単に言ってしまえば速読、及び精読の能力を磨くだけとなります。でも、「そんなことができるなら、苦労しないよ」と思うでしょう。速読と聞くと、ただ漠然と早く読めばいい、精読と聞くと、ただ漠然と丁寧に読めばいいと勘違いしている方がごまんといます。本記事では、センター試験国語https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038413.pdf&n=2020-%E5%9B%BD%E8%AA%9E-%EF%BC%A8%28HP%EF%BC%89.pdf

の評論を例として、二流大学ランクの理系なら、どのように読んでいくかを説明したいと思います。

 二流大学ランクを目指すなら、センター試験では8割、理系科目では9割行かせるのだから、文系科目は7割基本で、8割取れるなら万歳!程度に考えておけばいいでしょう。したがって、国語で7割を考えるならば、私の場合、評論と漢文で8割、小説と古典で6割ぐらいを考えておけば問題がないわけです。そのため、評論では漢字5問中1問のミス及び、読み取りのミスが一問ある程度に抑える必要があるため、ほぼミスなしで考えなくてはなりません。つまり、二択まで絞って勘で選ぶなどは論外であるわけです。このことを念頭に置いて、まず速読をはじめてみましょう。

 まず、速読を始めるにあたって重要であることは文章の全体像を把握することです。文章の全体像を把握するためには、

  • 何について論じているのか
  • 各段落では何を論じているのか
  • 各段落のつながりがどうなっているのか

という以上の3つを意識する必要性があります。逆に言えば、以上の3つを除く内容はまず気にせず読む必要があります。2000文字以下の評論ならば、これを5分以内に終わらせましょう。そのためには具体例(例えばとか、比喩とか、すなわちでまとめられる前の部分とか)を飛ばす必要があるわけです。

 本センター試験においては「何について論じているのか」は文章の前の説明に『「レジリエンス」という概念を紹介し、その現代的意義を論じたもの』とあるため、レジリエンス」というものが何であるのか、それが現代社会に対し、どのような役割を担っているのかということが分かればこの文章を理解したことになるのだろうと予想できる。(というかこれぐらいは誰でも読み解ける。)すなわち、段落ごとで何を論じているのかを考えるときには「レジリエンス」または「現代社会」にどのようにかかわっているのかを考えれば、全体像が理解できるのではないかと予想できる。

 では各段落を見ていこう。1を読むと次の段落が比喩であることが分かるから2はほぼ読まなくてもいいということが分かる。(具体例は精読の時のみ読む)3でレジリエンスの定義を言っている。これは重要だろうとマークでもしておこう。4から説明があるけど、4はレジリエンスという単語の昔、5,6はレジリエンスとほかの語彙の比較、7ではレジリエンスという単語の広がり、8,9はレジリエンスの広がりを表す例だから10秒程度で流し読む、10,11はレジリエンス脆弱性に目を向けているよ程度の流し読み、12を読めば10,11についての内容がまとめてある。13ではレジリエンスは動的な復元性は柔軟性が必要な福祉に向いてるんじゃね?14ではレジリエンスは生きてくのに大切だよね!といったランクで理解していこう。曖昧かもしれないけれど、流れとしては「レジリエンスとは何か→レジリエンスの語彙の広がり→レジリエンスの根本原理→レジリエンスの重要性」といったものなんじゃないかとぼわっと分かる。そうすれば問題を解くときに大きく外すことはない。

 では精読をしていこう。まず、レジリエンスとはなにかを理解できないと文章が読めないため、レジリエンスの定義をしっかり読んでいこう。問題となっている部分の近くを精読し、問題を解いていこう。ここで先ほどの速読が役に立つ。例えば、問2の問題ではレジリエンスサステナビリティの差を説明する問題だが、上の段落説明で5,6で「レジリエンスとほかの語彙の比較」がされているといっているため、そこを読めばきっと過不足なしの答えが得れるだろうと考えることができる。すなわち、そこに書かれている内容からうまく言い換えて抜き出されているのが答えであり、そこと見比べて、答えに間違い、過不足がないかを確認すればよいということになるからである。

 

 とりあえず、説明はここまでです。17分もあれば評論は解き終えられるでしょう。(このセンター問題では評論は11分で漢字1ミスでした。漢字は努力しても2点だけしか変わらないから、まったく努力しませんでした。そんなことするならほかの理科社会の記憶科目に回した方がとても効率がいいです。ただ、共通テストで問題が筆記になると、勘で当てることが難しくなったり、説明せよ系の問題で漢字ミスって減点とかもあり得るので、要努力かもしれない・・・さすがに自分の大学を受験する未来の後輩たちには負けないぞ!!と発起している次第であります。)